生きて死ぬ智慧

「形あるもの


いいかえれば物質的存在を


私たちは現象としてとらえているのですが


現象というものは


時々刻々変化するものであって


変化しない実体というものはありません


実体がないからこそ　形を作れるのです


…


行くものよ　　行くものよ


彼岸に行くものよ


さとりよ　幸あれ」




般若心経の中の一節。
「いのちの意味」を説いています。
考え方の一つなんでしょうが
我が家のお寺のお坊さんは
命の意味をこう教えてくれました。


「私たちは、
今一時この世に体という物体を所有して存在しているだけだ」と

また
「人の死は元の場所に戻り、またこの世に生れ落ちてくる
それの繰り返しで、今物体となって生きているこの世も
魂となって存在する元の場所も１つの世界なのだ」と



とても宗教臭いけれど
この言葉にとても救われたのを思い出しました。
永久の別れなんかじゃなくて、一足先に
生まれ変わる為にこの世からいなくなっただけなんだと。
魂は行ったり来たりしてるだけなんだと。
死は悲しい事ではないということ。



先日、大切な方が亡くなりました。
みんなから愛される素敵な人でした。
今、一時会えなくなるのは悲しいですが
また来世で会えたらいいですね。


心よりご冥福をお祈り致します。
2009年　5月15日